アメリカでも追い求めたのは、どれだけ選手のために必死になれるか。

そこまで英語が堪能なわけじゃないので、コミュニケーションという点ではやはり日本より難しいものがあった。

でも、そんな中でも必死にやってると伝わるものが必ずある。

これは岡本コーチの元での修行時代でも書きました。

例えば、ある日のメニュー。

ディスタンスは30x100 on 1:15
短距離系は30x50 on 1:15

もちろん、長水路ですから二人で役割分担する必要があります。

ちなみにローズコーチは60歳超えてますので、
メインセット前に横目で私の方をチラチラとみてきます。

もちろん、私は
「わかってる。任せとけ。」
というわけです。笑


そうして練習がスタート。

1コースに8人を2コース。

全員のスタートを出して、走って反対側にいき、タイムを取る。

んで、コーチも端っこのコースにしてくれりゃいいのにしてくれない。笑

まぁ、そんなこんなで30本。

当時、一番年上の選手が

「フミの方が頑張ってんじゃないか?!」

なんて言ってお互いヒートアップ。笑

(チームのみんなにはフミと呼ばれてました)

おそらくコーチ一人だったらディスタンスの選手のタイムしかとってなかったんでしょうね。

チームの選手たちが私のことをどう見てたかは知りませんが、

コーチに見てもらってなくても一生懸命自分たちのタイムをとってくれている人がいるのが嬉しかったんでしょうね。

だから日本の大学でもマネージャーがいてくれることに感謝しましょうね。

特に私がコーチしてた大学のマネージャーはホントに頑張る子たちばっかりだったので私は尊敬してました。

まぁ、それはおいといて、アメリカの選手たちも自主性強いので、ラストの一本をいきなり

「ダイブでいっていいか?!」

と言い出す選手も現れ、

もちろん、えらい迷惑なんですけど(笑)、

「Sure!」

とダイブのスタートを出してあげます。

終わったあとはコーチから選手たちからも感謝を伝えられ、

いい雰囲気で練習を終えることができました。

コーチと選手が一体になれる練習っていいですよね。

それでかわかりませんが、

私は練習の時に椅子に座るのが嫌いでした。

岡本コーチも、ローズコーチも椅子には座りません。

岡本コーチには、「選手がやってんのにコーチが楽してどうすんねん。」

と教えられましたし、私もそう思います。

だから、練習中に座ったことありません。

試合の時もアップやメインのプールサイドに一日中、立ってます。

マネージャーにも私がそうやってるからか座らないことを半強制的になってしまったことは申し訳ないですが…

どちらが偉いとかはないと思います。

いっしょになってやっていきたい。

それはずっと抱えている想いなんです。

大学で教えていた選手にも

「ここまでやってくれるコーチ、他にはいない。」

と言ってもらえたことは私の誇りであり、自慢です。

しかし、それが全員に伝わらなかったのが、

私の足りない部分であり、残念に思うところではありますが…

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ミッションビエホのプール